研修内容

① 研修モジュール型

1. 研修期間

３か月

2. モジュール

(ア)内科（2か月） (イ)外科（1か月） (ウ)整形外科（1か月） (エ)小児科（1か月）などから対象者の経験に合わせて組み合わせる。

3. 研修施設

(ア)県北地区：平戸市民病院、生月病院、北松中央病院、柿添病院、青洲会病院、北川病院など
(イ)宇久・小値賀地区：佐世保総合医療センター、長崎労災病院（整形外科）、佐世保中央病院（膠原病）など
(ウ)上五島地区：上五島病院など
(エ)五島地区：五島中央病院など
(オ)壱岐地区：壱岐病院など
(カ)対馬地区：対馬病院など
全地域共通
・自身が研修希望の病院も協議の上、研修可能とする。

② 研修日型

1. 研修期間

６～１２か月
週 1 回半日もしくは全日を研修施設で実施する。

2. モジュール

(ア)内科（6か月）
(イ)外科（6か月）
(ウ)整形外科（6か月）
(エ)小児科（12か月）（注：季節性の特徴を学ぶため）

3. 研修施設

内科領域研修項目（2020/4/1 版）

大項目	中項目
症候	発熱
	倦怠感
	食欲不振
	浮腫
	体重減少
生活習慣病	高血圧
	糖尿病
	高脂血症
呼吸器系	肺炎
	COPD
	喘息
心疾患	急性冠症候群
消化器系	急性腹症
腎・泌尿器系	尿路感染症
腎・泌尿器系	CKD
脳血管疾患	脳卒中
脳血管疾患	リハビリ導入
検査	胸部X線の読影
検査	腹部超音波検査
その他	往診・在宅医療の見学
	入院患者のマネージメント
	介護保険（退院支援カンファ等の見学）
	認定審査会への随行見学
推奨研修会	PEACE
推奨研修会	ACLS
推薦図書	Common Disease の診療ガイドライン羊土社（5,060 円）
	プライマリ・ケア老年医学プリメド社(3,520 円）
	チャレンジ!非がん疾患の緩和ケア南山堂 2011（3,740 円）
	新総合診療医学病院総合診療医学編第 3 版カイ書林（7,700 円）
	新総合診療医学家庭医療学編第 2 版カイ書林(7,700 円）
	内科救急診療指針 2016 総合医学社（8,000 円）

外科領域研修項目（2020/4/1 版）

大項目	中項目
症候	頭頸部外傷
	胸部外傷
	腹部外傷
	頭痛（くも膜下出血等の鑑別）
	胸痛（大動脈解離・気胸・食道破裂等の鑑別）
	腹痛（大動脈瘤破裂・急性胆道炎・イレウス・急性虫垂炎などの鑑別）
	肛門部痛（痔核・痔瘻・腫瘍・直腸脱など）
	頚部腫瘤（甲状腺腫瘍、リンパ節腫大など）
	胸部腫瘤（乳房腫瘍など）
	腹部腫瘤
	体表面腫瘤（感染性粉瘤・ヘルニアなど）
	体表面炎症
	耳鼻科領域（鼻出血・外耳異物など）
	泌尿器科領域（尿路結石、尿閉など）
	熱傷
	褥瘡
検査	腹部 X 線の読影
検査	外傷、急性腹症の超音波検査
手技	縫合
	切開排膿
	ヘルニア還納
	穿刺ドレナージ（胸水・腹水）
	陥入爪、鶏眼処置
	導尿
推奨研修会	PEACE
推奨研修会	ACLS
推薦図書	外来必携2（長崎大学病院医療教育開発センター）
	ジェネラリストのための外来初療・処置ガイド医学書院（8,800 円）
	ひとりでこなす外科系外来処置ガイドメジカルビュー社(8,800 円）
	これ一冊で小外科、完全攻略日本医事新報社（6,050 円）

小児科領域研修項目（2020/4/1版）

大項目	中項目
幼児・学童 → 詳細はこちら
診察	診察上の注意
症候	活気不良
	持続する嘔吐
	便の異常
	4 日以上持続する発熱
注意すべき疾患	急性中耳炎
	クループ症候群
	喘息発作
	虫垂炎
	腸重積
	川崎病
	尿路感染症
	髄膜炎
	肘内障・鎖骨骨折・股関節疾患
新生児・乳児期 → 詳細はこちら
診察	診察上の注意
症候	全身状態
	発熱
	けいれん
	喘息・呼吸困難
	嘔吐
	下痢
注意すべき疾患	髄膜炎・敗血症
	急性細気管支炎、気管支炎、肺炎
	尿路感染症
	腸重積
	川崎病
	虐待児症候群
小児喘息 → 詳細はこちら
小児の喘息の治療	小児気管支喘息の治療目標
小児の喘息の治療	急性発作の治療
推薦図書	小児科当直医マニュアル神奈川県立こども医療センター診療と治療社(3,600 円）
	初期研修医・総合診療医のための小児科ファーストタッチ株式会社じほう(4,400 円）
	お母さんに伝えたい子どもの病気ホームケアガイド第 4 版医歯薬出版（2,200 円）
	小児の薬の選び方・使い方南山堂（5,900 円）

整形外科領域研修項目（2020/4/1版）

大項目	中項目
肩関節	診察
	単純 X 線
	骨折
	脱臼・整復
	鎖骨骨折・クラビクルバンド
	肩周囲炎
	Red flags（感染・脱臼）
腰背部	診察（麻痺の有無を含む）
	単純 X 線
	Red flags（感染、脊髄損傷、大動脈解離）
	見落としてはいけない病的骨折
膝関節	診察
	単純 X 線
	骨折
	変形性膝関節症
	穿刺
	Red flags（感染）
擦過傷・挫傷・その他	感染予防の処置
	X 線による異物の確認
	骨露出のある挫創
	縫合
	釘や釣り針の対応
骨折	単純 X 線（両側の比較）
	固定
	RICE 処置（安静(Rest) 、冷却（Icing）、圧迫 (Compression) 、挙上 (Elevation)）
手技	注射（トリガーポイント）
	整復
	シーネ固定
見学可能なら	熱傷
見学可能なら	褥瘡
推薦図書	THE 整形内科南山堂（4,620 円）
	Procedual GP の手技力三輪書店（6,600 円）
	とって隠岐の外来超音波診療中山書店（6,600 円）