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医師募集情報

五島・久賀島に勤務する医師の奥様に話を聞きました

久賀島

今回お邪魔したのは、五島列島にある、面積37.35k㎡の島には人口約330名が暮らしている久賀島です。 五島列島の中では、3番目に大きい島で、福江島の隣に位置し、北側から中央にかけて久賀湾が大きく切れ込んでハート形になっています。季冬になると「やぶ椿」が島中に繁茂し、美しく咲かせ島中を赤く彩ります。 一夜にして沈んだといわれる高麗島伝説や鬼伝説など、 伝説・伝承 の多い島です。 島作りのために島民が頑張っている素敵な島です。

平成28年7月1日から久賀診療所に赴任して頂きました、黒須先生と奥様に話を聞いてきました。赴任して3か月、一体どのような生活過ごされているのでしょうか。

なぜ五島を選んだのか

経緯を聞かせて頂けますか?


若い頃、海外青年協力隊に入隊。
自分で何でも作るのが好き。自然大好き。
不便なところでの生活が好き。
看護師資格あり。

主人と、定年になった後の事を話して、都会の病院で夜勤をしながらは大変っという話になり、人と人とのつながりが密な一人ひとりを 大切にできる医療を提供したいっと話が持ち上がり、そういう生活が2人にはあってるし夫が農業好きなので、それを充実させれるような場所を考え、じゃぁ離島、へき地が良いっという話になりました。

長崎に決めたのはなぜ?


黒須先生
25年以上、外務省で海外に勤務

1年程前に東京の駅地下街で「五島市」の特産品市場をしていて、おじさんと仲良くなり話をした時に、五島のいろんなパンフレットを下さって、教会群や行き方とか見ているうちに「五島いいね、行きたいね」となり、初めは旅行を計画していたのですが、時間がなくて行けず…。 いよいよ退職半年前となった時、へき地医療について調べていたら五島の医師募集が目に入り、夫に話をして連絡したところ、「すぐに来てください!」と対応頂けて、興味を持ちました。

五島以外の離島・へき地というのは考えましたか?

最初は色々南の方で考えていました。他にも候補があったのですけが、 (視察で)五島に来て、この島に来て、“何て美しい島なんだろう、何て温かい人なんだろう”と思いました。島の人から「先生来てよ」とも言われて即決しました(笑)。

都会に残りたい、戻りたいと思いませんでしたか?

自分自身が何かを作り出すのがなが好きな性格で、都会の環境に興味が持てなかったんです。こういう所だと、一から何でも作りますし、例えば料理だと合わせるだけの料理でなく初めから作っていく楽しさを感じられるので、そういう環境を望んでいました。

生活面の変化

今不便に思っている事は?

とりあえず、今のところはないですね。 日々楽しいです。

お買い物はどうしていますか。

インターネットショッピングは届きます。離島料金がかからないのもあります。隣(福江)のスーパーマーケットに週1回お願いして配達してくださいます。不便ではないですね。

3ヵ月経っての生活変化はありますか。

お仕事もしようかと思い、探したりしましたが、夫はちゃんとお給料頂いているので、私自信は出来ることをやろうと思って、島に小さなカフェ、物産品を販売できるスペースを古民家を使って作りたいと思って今動いています。 皆さんからお米や野菜、果物やアワビなど大量に頂けるのでどんな風にして食べようかと考えたり、日々刺激がたくさんあって楽しいです。なので、みなさんの役に立ちたいと思っています。

ペットがいましたね。

東京の保健所で保護されていた9歳の高齢犬で、引き取った時は歩けないくらいよぼよぼしてたんですが、今はもう1時間~1時間半散歩できますし、裏の川に自分で飛び込んで泳ぐくらい元気になりました。すごく野生化してきて、たまに沢蟹を取って食べてます(笑)。今の時期は椿の種の殻や葉っぱも食べてます。都会では、アスファルトの上しか散歩できないので、犬にとっても良い環境なんだと思います。

奥様からのメッセージ

これから地域医療を考える医師、奥様方へ向けて一言、 頂けますか。

景色に癒されます。緑が多く、海が綺麗です。人も良い。島から離れる時に「行きたくない!」「離れたくない!」と思わせてくれるそんなところです。 一度視察するのはいいと思いますよ。