ながさき地域医療人材支援センター「ながさきのて」
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 長崎県は、2つの世界遺産を有する県です。地理的な特徴としては、全国一の離島の数と北海道に次ぐ海岸線の長さを有し、自然の美しい県です。しかし、医療を行う環境としては、海による隔たり、リアス式海岸による長距離の移動など厳しい状況です。 このような中、長崎県は、昭和43年に離島医療圏組合を設立し、昭和45年に医師養成のため医学修学資金貸与制度を創設、昭和53年から養成医の離島派遣を開始し、離島医療の向上に努めていました。まだまだ、医師の偏在や医師不足を解消できていないのが現状です。そこで、診療所や病院などを総合的に支援するために平成24年に「ながさき地域医療人材支援センター」が設立されました。 センターの事業として、 ①医師不足状況の把握・分析 ②医師不足医療機関への支援 ③医師派遣事務 ④キャリア形成プログラムの策定 ⑤医師のキャリア形成支援・負担軽減 ⑥求人情報の発信や相談 ⑦代診医の派遣、医師の斡旋・紹介 ⑧診療所の医師への指導・相談 などを行っております。 平成28年4月より拠点を長崎大学病院に移し、長崎県、医師会、大学病院及び地域が協働して様々な支援を行っています。 長崎県の離島・へき地は、予防医学から地域ケアまでを包括した医療を実践することができ、行政も交えた多職種によるチーム医療や研究を行うことができる環境があります。特に、長崎県の離島の高齢化に対する医療対策は、今後の日本のモデルになると考えます。 地域医療・離島医療に興味を持つ皆さんをお待ちしています。   ながさき地域医療人材支援センター長髙山 隼人きれいな海とやさしいひとびと。ながさき地域医療人材支援センターのしくみながさき地域医療人材支援センター○医療の需給調査 などⅠ医師不足状況等の把握・分析Ⅱ○公募医師等の斡旋・紹介○受入病院の環境整備の助言 など医師不足病院の支援Ⅴ○県養成医・公募医師のキャリア支援○総合診療医育成プログラム構築 など医師のキャリア形成支援・負担軽減Ⅵ○情報誌等による医師募集○県内外の医師からの相談窓口 など求人情報等の発信長崎大学病院長崎県Ⅲ医師派遣事務Ⅳキャリア形成プログラムの策定2

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